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2009年6月 4日 (木)

チューな話

ギターのヘッドにクリップで取り付けるチューナーがありますね。
あれを初めてテレビで見たのはずいぶん以前ですが、最初は何のための装置だからわからなかったんですよ。ギターの先端に取り付けてあって、演奏中も外さないし、あれはたぶんワイアレスピックアップの発信機だろうなぁと、丸い部分はアンテナなんだろうと思っていたんですよ。ったら、なんとデジタルチューナーなのだということがわかって驚いたのですよ。何に驚いたのかといえば、なんであんなものを取り付けたまま演奏してるのかっていうことです。チューニングなんてそんなにしょっちゅうしなければならないものじゃないのにですよ、人前で演奏するときにあんな目立つ装置を取り付けたままにしなくてもいいじゃないかっていうことですよ。
私がギターを弾き始めたのはもう40年くらい前のことですが、その頃はA(440Hz)の音叉で5弦の音程を決めて、あとは5フレット・7フレットをハーモニクスさせながら全弦をチューニングしたわけで、音程のズレを自分の耳で確かめていたんですよ。そうすると、そのときどきの体調によって音感が微妙に違うのでチューニングがビタッと決まらないときもあったりするんですけど、人間の表現はそれでいいんだとか思っていたわけです。
ですから、プロ演奏者ともあろうものがチューニングをデジタル機器に頼ってですな、その機器を不恰好に付けっぱなしにして人前で演奏するとは何事かと、はなはだ遺憾を覚えておったのですよ。音楽家なら自分の耳で音程を決めろよと!!

でね、一月ほど前に三上寛のライブを聴きに行ったんです。
私にとって三上寛はチューニングのズレなんか気にしないで、ブッた切るようにギターをかき鳴らす人だという印象があって、ライブの最中にチマチマと調弦なんかしないのだと、勝手に思い込んでいたんです。
で、ライブです。
開始から6曲目くらいで、ちょっと2弦が下がってきているのが感じられたんですよ。でも、いやいや、三上寛はそれでもこのまま弾き続けるんだと思っていたら、なんとチューニングし始めたんですよ。それもヘッドに取り付けたデジタルチューナーを覗き込みながらですよ。私はそのとき初めて寛さんのギターのヘッドにチューナーが付いていることに気が付いたんです。タハ~ッ、三上寛がデジタル機器でチューニングしてるやんっ!・・・。これはね、私にとってかなりショックだったのよ。
でね、そのときから、“あっ、いいんだいいんだ、それでもいいんだ”となんだか納得してしまったのですよ。寛さんが使ってるんだから、いいんだと。
ワタクシ、特に三上寛が好きなわけではないし、ファンというのでもないんですよ(それにしてはけっこうCD持ってるけどね)。ライブに行ったのも、珍しいもの見たさっていうか、そんなものなんです。
でもなんだかね、あの三上寛が使ってるんだからなぁとか思ってしまって、ライブの翌日から私もデジタルチューナーを使い始めました。
Rtkiji160 私は自宅でしか弾かないですからクリップタイプは必要ないので、コンピウタ用ので、Windows用フリーウェア[Soft Tuner]っていうのを使いだしました。
で、結果、いいよねぇ、便利だよねぇ、安物のマイクだけでもちゃんと音を拾ってくれるし、自分の耳でやってるより余程正確に決まるしね、やっぱしチューニングがビッタリなのは気持ちがいいですね。

やっぱ時代はITだよなぁ~。

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